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家族のための知識

介護で仕事を辞めないために|使える制度と両立のヒント

「このまま介護を続けていたら、仕事を辞めるしかないかもしれない」

そんな思いを抱えながら、毎日を過ごしているご家族は少なくありません。朝の支度を手伝ってから出勤し、仕事中も気になって電話を確認し、帰宅後はまた介護。体も心も休まる時間がないまま、「もう限界かもしれない」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、家族の介護のために仕事を辞めなくて済むように、知っておきたい制度と、仕事と介護を両立するためのヒントをまとめました。

「仕事を辞めれば楽になる」は本当?

介護が大変になると、「仕事を辞めて介護に専念すれば楽になるのでは」と考えがちです。しかし、実際に仕事を辞めた方の多くは、むしろ状況が厳しくなったと感じています。

介護のために仕事を辞めることを「介護離職」と呼びますが、その影響は想像以上に大きいものです。

介護離職が招く3つのリスク

リスク1:経済的な問題

仕事を辞めると、当然ながら収入がなくなります。介護にはさまざまな費用がかかりますし、日々の生活費も必要です。

貯蓄を取り崩しながらの生活は、先が見えない不安を大きくします。介護が長期化した場合、経済的に行き詰まってしまうケースは少なくありません

また、一度離職すると再就職が難しくなることも多く、特に介護が落ち着いた後のキャリアの再構築に苦労する方が多いのが現実です。

リスク2:社会的な孤立

仕事を辞めると、職場という社会とのつながりが失われます。毎日の介護に追われる中で、友人や知人と会う機会も減り、気づけば「話し相手がいない」という状態になりがちです。

介護の悩みを共有できる相手がいないことは、精神的な負担を大きくします。孤立感が深まると、介護そのものへの意欲も低下してしまいます。

リスク3:介護者自身の健康の悪化

24時間介護をしていると、介護をしている方自身の健康が損なわれます。十分な睡眠が取れない、食事の時間が不規則、自分の通院ができないなど、体への影響は深刻です。

特に夜間の介護がある場合、慢性的な睡眠不足から体調を崩し、結果として介護を続けられなくなるケースもあります。介護する方が倒れてしまっては、ご本人の生活も成り立ちません。

仕事を辞めることは最終手段と考え、まずは使える制度やサービスを活用する方法を探ることが大切です。

知っておきたい「介護休業制度」

仕事と介護の両立を支えるために、法律で定められた制度があります。会社員の方が利用できる主な制度をご紹介します。

介護休業

対象家族1人につき、通算93日まで仕事を休むことができる制度です。最大3回まで分けて取得できます。

  • - 対象 — 要介護状態にある家族を介護する労働者(正社員・パート問わず)
  • - 期間 — 対象家族1人につき通算93日、3回まで分割取得可能
  • - 給付金 — 雇用保険から「介護休業給付金」として、休業前賃金の67%が支給されます

「一定期間休んで、その間に介護の体制を整える」という使い方が効果的です。休んでいる間に福祉サービスの申請を進めたり、事業所を探したりすることができます。

介護休暇

年間5日(対象家族が2人以上の場合は年間10日)、1日単位または時間単位で取得できる休暇です。

  • - 通院の付き添い
  • - 認定調査の立ち会い
  • - 市役所への手続き

こうした「少しだけ時間が必要」な場面で使えます。

勤務時間の短縮や時差出勤

会社によっては、以下のような制度を利用できる場合があります。

  • - 短時間勤務 — 所定労働時間を短縮して働く
  • - フレックスタイム — 出退勤の時間を柔軟に調整する
  • - 時差出勤 — 始業・終業の時刻をずらす
  • - 在宅勤務(テレワーク) — 自宅で仕事をする

これらの制度は会社ごとに内容が異なりますので、まずは人事部や総務部に確認してみてください。「介護で困っている」と相談すること自体にためらいを感じるかもしれませんが、近年は企業側も介護離職防止に力を入れており、思った以上にサポートしてもらえることがあります。

仕事中に見てもらえるサービス

会社の制度を使っても、毎日休み続けるわけにはいきません。仕事に行っている間、ご本人を安全に見守ってもらえるサービスを活用することが重要です。

重度訪問介護の「日中ケア」

重度訪問介護は、長時間にわたってヘルパーがご自宅に滞在し、総合的なケアを提供するサービスです。

一般的な訪問介護(ホームヘルプ)は1回あたり30分〜1時間程度の短時間のサービスですが、重度訪問介護は数時間から最大24時間までの連続したケアが可能です。

つまり、あなたが朝出勤してから夕方帰宅するまでの間、ずっとプロのスタッフが付き添ってくれます

重度訪問介護で受けられるケアの内容

仕事中の時間帯でも、以下のようなケアを受けることができます。

  • - 身体介護 — 食事介助、排泄介助、体位変換、着替えの介助
  • - 医療的ケア — たんの吸引(口や鼻、気管からたんを取り除くこと)、経管栄養(チューブを使った栄養補給)
  • - 見守り — 体調の変化にすぐ気づける体制での安全な見守り
  • - 家事援助 — 昼食の準備、掃除、洗濯など
  • - 外出支援 — 通院や買い物への付き添い

「仕事中に何かあったらどうしよう」という不安から解放されることが、仕事と介護の両立において何より大きな意味を持ちます。

重度訪問介護なら仕事中もずっと見守ってもらえる

重度訪問介護の最大の特徴は、「長時間の連続ケア」が可能なことです。

一般的なサービスでは、ヘルパーが来てくれるのは決まった時間の短い時間帯だけ。その合間の時間はご本人が一人になってしまいます。

一方、重度訪問介護では、朝から夕方まで、あるいは24時間体制で、スタッフがご自宅に滞在します。ちょっとした体調の変化にもすぐに気づいて対応できますし、ご本人が「一人で不安」と感じる時間がなくなります。

ご家族の声として多いのは…

仕事と介護の両立に悩んでいたご家族が重度訪問介護を利用し始めて、よくおっしゃるのは以下のような言葉です。

  • - 「仕事中に電話が鳴るたびにドキッとしていたけど、今は安心して仕事に集中できる」
  • - 「帰宅したときに本人が穏やかに過ごしている姿を見ると、本当にほっとする」
  • - 「自分の時間が少しでもできたことで、気持ちに余裕ができた」

介護を「自分が全部やらなければ」と抱え込まないことが、長く介護を続けていくための一番大切なポイントです。

費用はどのくらいかかるの?

「長時間のサービスは費用が高そう…」と心配される方も多いと思います。しかし、重度訪問介護は障害福祉サービスなので、費用面の仕組みが整っています。

自己負担は月額の上限が決まっています

重度訪問介護の利用者の自己負担は原則1割です。しかも、世帯の収入に応じた月額の上限額が設定されており、それを超える分は公費(税金)でまかなわれます。

  • - 生活保護を受けている世帯 — 自己負担 0円
  • - 住民税が非課税の世帯(低所得の方) — 自己負担 0円
  • - 住民税が課税されている世帯(所得割16万円未満) — 月額上限 9,300円
  • - それ以外の世帯 — 月額上限 37,200円

つまり、月額上限9,300円の方であれば、毎日何時間サービスを利用しても、1か月の自己負担は最大9,300円です。

「月に数千円から数万円で、仕事中ずっと見守ってもらえる」と考えると、仕事を辞めて収入がゼロになるよりも、はるかに現実的な選択肢です。

費用について詳しく知りたい方へ

世帯の収入状況によって上限額が変わりますので、正確な金額はお住まいの市区町村の障害福祉課で確認できます。事業所に相談いただければ、費用の目安をお伝えすることもできます。

「仕事と介護の両立」のために今日からできること3つ

最後に、今日から始められる具体的なアクションを3つご紹介します。

1. 介護の状況を会社に伝える

「介護のことを会社に言いづらい」と感じる方は多いですが、まず人事部や上司に状況を伝えることが第一歩です。

介護休業や介護休暇の制度は、会社に申し出なければ使えません。会社側も、事情を知らなければサポートのしようがありません。

最近は、政府も企業に対して「介護離職防止」の取り組みを求めています。思い切って相談してみると、在宅勤務や時差出勤など、想像以上に柔軟に対応してもらえることがあります。

2. 市区町村の窓口に相談する

お住まいの市区町村の障害福祉課に相談しましょう。障害福祉サービスの申請方法、利用できるサービスの種類、費用の目安などを教えてもらえます。

すでに障害支援区分の認定を受けている方は、今のサービス内容の見直しができないか相談してみてください。「介護する家族が働いているので日中のサービスを増やしたい」という要望を伝えることで、サービスの時間数が変わる場合があります。

まだ認定を受けていない方は、まず認定調査の申請をするところから始めましょう。

3. 重度訪問介護の事業所に相談する

「うちの場合は重度訪問介護を使えるのだろうか」「どんなサービスを受けられるのだろうか」という疑問があれば、事業所に直接相談するのも一つの方法です。

事業所では、ご家族の状況をうかがったうえで、利用の可否や手続きの進め方、費用の見通しなどをお伝えできます。相談は無料ですし、利用を決める前の段階でも気軽にお問い合わせいただけます。

一人で抱え込まないでください

仕事と介護の両立は、本当に大変なことです。でも、使える制度やサービスを知っているかどうかで、状況は大きく変わります

「仕事を辞めるしかない」と思い詰める前に、まずは相談してみてください。

  • - 会社の人事部・総務部 — 介護休業や勤務時間の調整について
  • - 市区町村の障害福祉課 — 障害福祉サービスの申請や変更について
  • - 地域包括支援センター — 介護全般の相談窓口(高齢者の介護の場合)

そして、重度訪問介護について知りたい方は、以下にご連絡ください。

ノベラクトケア(株式会社Noveract)は、埼玉県川越市に本社、さいたま市西区に事業所を構え、24時間365日体制で重度訪問介護を提供しています。全スタッフが医療的ケアの資格を保有しており、たんの吸引や経管栄養にも対応しています。

「仕事を続けながら、家族をしっかり見てもらいたい」というご相談を多くいただいています。まずはお気軽にお電話ください。

電話番号:048-871-6572

お問い合わせフォームからのご相談も受け付けています。

ノベラクトケア

ノベラクトケア(株式会社Noveract)

埼玉県川越市を拠点に、24時間365日体制で重度訪問介護を提供。全スタッフが医療的ケア資格を保有し、専門性の高い在宅ケアをお届けしています。

まずはお気軽にご相談ください

ご本人・ご家族・関係機関の方、どなたからのお問い合わせも歓迎です。