狭山市で重度訪問介護を使いたいと考えたとき、最初に迷いやすいのが「市役所に電話するのか、相談支援センターに電話するのか」です。狭山市の公式サイトには、障害福祉サービスの相談先として市役所の障がい者福祉課と、狭山市駅東口近くの障害者基幹相談支援センターの両方が載っています。どちらも間違いではありませんが、役割が違います。
先に、要点をまとめます。
- 重度訪問介護の申請書を出す先は、狭山市役所 福祉部 障がい者福祉課です。障害福祉サービスの申請は同課の福祉サービス担当が受け付けています(直通04-2941-2679、本庁舎1階)
- どのサービスを使えばよいか決まっていない段階なら、狭山市障害者基幹相談支援センター(04-2937-7771、相談無料)で困りごとの整理から始められます。狭山市の案内する手続きの流れも「相談」から始まります
- 申請のあとは面接調査→審査会での審査・判定→サービス等利用計画案→支給決定と受給者証の交付→事業者との契約→利用開始と進みます。契約する事業者は市内・市外を問いません
窓口の情報は、狭山市公式ウェブサイトの各ページで2026年9月25日に確認した内容です。受付時間や担当の名称は変わることがあるため、お出かけ前に電話で確かめてください。
そもそも重度訪問介護とはどんなサービス?
重い障害のある方の自宅にヘルパーが長時間滞在し、食事・排せつ・入浴などの介護、見守り、外出時の支援までをまとめて行う障害福祉サービスです。
狭山市の「障害福祉サービス(障害者総合支援法)」のページでは、重度訪問介護を「重度の肢体不自由者で、知的障害または、精神障害により行動上著しい困難を有する障害者であって、常時介護を必要とする人に、居宅介護や外出時の移動支援などを総合的に行います」と説明しています(出典: 狭山市「障害福祉サービス(障害者総合支援法)」、2026年3月26日更新)。
1回30分〜1時間程度で訪問する居宅介護(ホームヘルプ)と違い、数時間から夜通しまで同じヘルパーがそばにいる点が特徴です。ALS、筋ジストロフィー、脊髄損傷、脳性麻痺などで常に介護が必要な方が主な利用者です。制度の基本から知りたい方は、「重度訪問介護って何?」家族が知っておきたい基本をやさしく解説を先に読んでおくと、このあとの手続きの話が追いやすくなります。
狭山市で重度訪問介護の申請窓口はどこ?
申請先は狭山市役所 福祉部 障がい者福祉課です。障害福祉サービスの申請・障害者相談・手帳の申請は、同課の「福祉サービス担当」が受け持っています。
狭山市の障がい者福祉課は、総務医療担当と福祉サービス担当の2つに分かれています(出典: 狭山市「障がい者福祉課」)。
| 担当 | 主な業務 | 重度訪問介護の申請との関係 |
|---|---|---|
| 福祉サービス担当 | 障害者手帳の申請、障害者相談、障害福祉サービスの申請、自立支援医療費の申請 | 申請はこちら |
| 総務医療担当 | 障害者計画・障害福祉計画、心身障害者医療費の申請、各種手当 | 医療費助成や手当の相談先 |
- 所在地: 〒350-1380 狭山市入間川1丁目23番5号 狭山市役所本庁舎1階
- 電話: 04-2941-2679(直通)/04-2953-1111(代表)
- 窓口受付時間: 月曜日〜金曜日の9時〜16時30分(閉庁日を除く)
申請に使う書類は、申請書と「世帯状況・収入申告書」です。狭山市の案内では、この申請を相談支援事業者が代行することもできるとされています(出典: 狭山市「障害福祉サービス(障害者総合支援法)」)。窓口に何度も足を運ぶのが難しいご家庭は、相談の段階で代行を頼めるかを聞いておくと、移動の負担を減らせます。
基幹相談支援センターと障がい者福祉課、最初はどちらに電話する?
利用したいサービスがまだ決まっていない、または何から手をつければよいか分からないなら基幹相談支援センターへ。重度訪問介護を申請したいと決まっているなら障がい者福祉課へ電話すると、話が早く進みます。
狭山市が公開している「障害福祉サービスの利用手続きの流れ」では、最初の段階を「基幹相談支援センターに相談し、必要なサービスを検討します」としています(出典: 狭山市「障害福祉サービスの利用手続きの流れを教えてください」)。センターは市が設置する相談窓口で、生活の困りごと、将来への不安、障害福祉サービスの使い方などの相談を無料で受け付けています。
- 名称: 狭山市障害者基幹相談支援センター
- 所在地: 狭山市富士見1丁目1番11号(狭山市駅東口から徒歩5分。狭山市社会福祉協議会東口事務所と同じ建物)
- 電話: 04-2937-7771(相談専用)/FAX 04-2937-7772
- 開所時間: 月曜日〜金曜日の9時〜17時(土日祝日・12月29日〜1月3日は休み)
- 利用料: 無料。事前に電話すると相談がスムーズと案内されています
(出典: 狭山市「障害者基幹相談支援センター」「障害のある方のご相談を障害者相談支援専門員がお受けします」)
判断の目安をまとめると、次のようになります。
| いまの状況 | 最初の連絡先 |
|---|---|
| 介護が限界に近いが、どのサービスが合うのか分からない | 基幹相談支援センター |
| 障害者手帳もまだ持っていない | 障がい者福祉課(手帳と障害福祉サービスをあわせて相談) |
| 医師や病院の相談員から重度訪問介護を勧められ、申請したい | 障がい者福祉課 福祉サービス担当 |
| すでに相談支援専門員がついている | 担当の相談支援専門員(申請の代行を相談) |
市内には基幹相談支援センターと連携する相談支援事業所も3か所あります(大樹の家生活支援室、生活支援センター「日向」、地域生活支援センター「スペースきずな」。出典: 狭山市「障害者基幹相談支援センター【市内3か所の相談支援事業所(サテライト事業所)】」)。相談支援専門員が何をしてくれるのかは、相談支援専門員って何をしてくれる人?サービス等利用計画とセルフプランの違いで説明しています。
狭山市での申請から利用開始までの流れは?
「相談→申請→面接調査→審査・判定→サービス等利用計画案→支給決定・受給者証の交付→契約→利用開始」の8段階です。18歳以上で介護給付を希望する方は、この中で障害支援区分の認定を受けます。
狭山市の案内に沿って、各段階で起きることを整理します(出典: 狭山市「障害福祉サービスの利用手続きの流れを教えてください」)。
- 相談: 基幹相談支援センターなどで困りごとを整理し、必要なサービスを検討します
- 申請: 申請書と世帯状況・収入申告書を障がい者福祉課へ提出します。相談支援事業者による代行もできます
- 調査(アセスメント): 市の職員が、生活の様子や障害の状況について面接で聞き取ります
- 審査・判定: 狭山市障害認定審査会で審査します。障害支援区分が認定されるのは、18歳以上で介護給付を希望する方です
- サービス等利用計画案の作成: 相談支援事業者が、どのサービスをどのくらい使うかの計画案を作ります
- 支給決定・受給者証の交付: 市が支給を決定し、障害福祉サービス受給者証が交付されます
- 契約: 受給者証を提示して、サービス事業者と契約します。事業者は市内・市外を問わず選べます
- 利用開始: サービス等利用計画・週間計画を提出し、サービスが始まります。利用料は事業者に支払います
重度訪問介護は介護給付の一つで、原則として障害支援区分4以上の方が対象です。面接調査で何を聞かれるのか、区分がどう決まるのかは、障害支援区分の認定調査で聞かれる80項目|家族が知っておきたい答え方の基準で全国共通の基準をもとに解説しています。調査の場では、家族が手を貸しているために「できている」ように見える場面を、手を貸さなかった場合どうなるかという形で伝えると、実際の介護量が伝わりやすくなります。
18歳未満のお子さんの場合は、障害児の制度から始まる手続きになります。高校卒業前後の切り替えについては「18歳の壁」を越える|障害児サービスから重度訪問介護への移行ガイドをご覧ください。
利用料はいくらかかる?
所得に応じて月ごとの負担上限額が決まっています。生活保護受給世帯と市町村民税非課税世帯は0円、課税世帯は9,300円または37,200円が上限です。
狭山市のページに掲載されている負担上限月額は次のとおりです(出典: 狭山市「障害福祉サービス(障害者総合支援法)」)。
| 区分 | 負担上限月額 |
|---|---|
| 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
| 一般1(市町村民税課税世帯のうち一定の所得までの方) | 9,300円 |
| 一般2(上記以外の課税世帯) | 37,200円 |
重度訪問介護は長時間の利用になりやすいサービスですが、月の自己負担はこの上限額までです。どの区分にあたるかは、申請時に出す世帯状況・収入申告書をもとに市が判断します。費用の考え方をもう少し詳しく知りたい方は介護サービスの費用が不安な方へ|自己負担0円になるケースも解説もあわせてご覧ください。
最初の電話の前に、手元で確認しておくことは?
障害者手帳の有無、本人の年齢、困っている時間帯、今かかっている病院と相談員の有無の4つです。電話で聞かれやすい内容なので、メモしておくと一度の電話で話が進みます。
- 障害者手帳の有無: 持っていない場合も相談はできます。手帳の申請も障がい者福祉課の福祉サービス担当が受け付けています
- 本人の年齢: 18歳以上かどうかで、区分認定の有無や手続きの流れが変わります
- 困っている時間帯と場面: 「夜間の体位変換とたんの吸引で家族が眠れていない」のように、時間帯と具体的な場面で伝えると、必要な支援の量を検討してもらいやすくなります
- 病院・相談員: 主治医、病院の医療ソーシャルワーカー、すでに担当している相談支援専門員がいれば、その連絡先
所沢市や川越市など近隣の市から狭山市へ引っ越してくる場合は、転入後に狭山市であらためて申請します。前の市での手続きは所沢市 重度訪問介護の申請窓口は?電話番号と支給決定までの流れや川越市 重度訪問介護の申請窓口は?電話番号と支給決定までの流れで整理しています。埼玉県内のそのほかの相談先は埼玉で介護の相談をしたい|無料で頼れる窓口と相談先一覧にまとめています。
ノベラクトケアは狭山市でも重度訪問介護を提供しています
ノベラクトケア(株式会社Noveract)は、埼玉県川越市に本社、さいたま市西区に事業所を置き、24時間365日体制で重度訪問介護を提供しています。狭山市も対応エリアです(狭山市の対応エリアページ)。
市の支給決定が出る前でも、事業所として対応できる支援の内容や受け入れの状況はお伝えできます。支給決定は狭山市が行うもので、事業所が決めるものではありません。そのうえで、「夜間だけ来てほしい」「医療的ケアに対応できるか知りたい」といった段階のご相談は、お電話(048-871-6572)でも受け付けています。
よくある質問
狭山市で重度訪問介護を申請したいのですが、まずどこに電話すればいいですか?
重度訪問介護を申請したいと決まっている場合は、狭山市役所 障がい者福祉課 福祉サービス担当(04-2941-2679)です。どのサービスが合うのか分からない段階なら、狭山市障害者基幹相談支援センター(04-2937-7771)で困りごとの整理から相談できます。
基幹相談支援センターで申請までできますか?
申請書の提出先は障がい者福祉課です。狭山市の案内では、申請を相談支援事業者が代行することもできるとされています。代行を頼めるかどうかは、相談の際に確認してください。
狭山市の障がい者福祉課の受付時間は何時までですか?
窓口の受付は月曜日から金曜日の9時から16時30分です(閉庁日を除く)。基幹相談支援センターは平日9時から17時まで開いています。
狭山市外の重度訪問介護事業所と契約できますか?
できます。狭山市の案内では、受給者証の交付後に契約する事業者は市内・市外を問わないとされています。ただし、その事業所の対応エリアに狭山市が入っているかは、事業所に確認が必要です。
利用料の自己負担はいくらですか?
所得に応じた負担上限月額があり、生活保護受給世帯と市町村民税非課税世帯は0円、課税世帯は9,300円または37,200円が上限です。どの区分にあたるかは、申請時の世帯状況・収入申告書をもとに市が判断します。

